UFO入門ガイド 6 / 10
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科学者は空をどう観測する? Galileo Project
Harvard発のGalileo Projectは、うわさではなく複数センサーで空を測る研究計画です。
この記事の要点
Galileo Projectは複数センサーの観測で既知物体を分類し、残る異常データを調べる研究を掲げています。
観測から地球外技術が見つかるかどうかは未確定です。
ハーバードがUFOの異星起源を確認した、という事実は示されていません。
ハーバードが本気で空を見ている理由
「ハーバードのUFO研究」と聞くと、眉をひそめる人もいるかもしれない。しかし天文学者エイブラハム・ローブ(Abraham "Avi" Loeb)が率いるGalileo Projectは、UFO映画的な発想とは根本的に異なるアプローチを取っている。「Avi(アヴィ)」という愛称でも知られるローブ教授は、ハーバード大学の理論・計算天体物理学の元学科長だ。
出発点は単純な問いだ。「もし地球外由来のものが空に存在するとしたら、それを科学的に検出できるか?」
「存在する」と前提するのではない。「存在するとしたら検出できるか」を問う。これは科学の問いの立て方として正当だ。
拠点はHarvard & SmithsonianのCenter for Astrophysics(天体物理学センター)だ。MITでもスタンフォードでもなく、ハーバードのこの研究センターが正式にプロジェクトを紹介している。
どんな観測システムを作っているか
Galileo Projectは複数の独立したセンサーステーションを設置し、24時間空を監視するシステムを構築している。
各ステーションに搭載されているのは:
- 可視光カメラ複数台(全方位をカバー)
- 赤外線カメラ(熱源を検知)
- 音響センサー(超低周波・高周波)
- レーダー
- 気象センサー(観測時の気温・湿度・風速を記録)
重要なのは複数センサーの同時記録だ。一つのセンサーが何かを拾っても、他のセンサーに記録がなければアーティファクト(artifact)、つまりセンサーのノイズや反射・機器のエラーによる誤検出の可能性が高い。アーティファクトとは「実際には存在しない信号の映り込み」のことで、デジタルセンサーには常につきまとう問題だ。複数のセンサーが同時に同じものを捉えたとき、初めて「本物の記録」として扱う。
また、観測データと並行して、AIを使った既知物体の自動分類も行っている。飛行機・鳥・気球・昆虫・天体をデータベースと照合し、それに当てはまらないものだけを精査する。「残ったものが本物」ではなく、「当てはまらないものの性質を調べる」というアプローチだ。
市民コミュニティとの違い、そして重なり
研究用の機材と一般のスマートフォンの差は明らかだ。較正された科学機器と、個人の端末では精度が何桁も違う。
しかし考え方は共有できる。
Galileo Projectが重視する記録要素 ― 時刻、位置、複数センサー、気象条件、独立した複数証人 ― は、一般の観測者でも部分的に実現できる。完璧な記録でなくても、後から「照合に使える情報」が一つ増えるだけで価値がある。
UFO110が観測記録の仕組みを作るとき、この考え方を基準にしている。
Loebが言う「タブーを壊す」こと
ローブ教授は取材でたびたび、UFO研究への学術的スティグマを問題視している。「異星由来かもしれないデータを正面から調べた」と言うだけで研究者のキャリアが傷つく文化が、証拠収集を30年遅らせたと彼は主張する。
賛否はあるが、「先入観なくデータを見る」という姿勢の重要性は否定しにくい。科学はスティグマでなく証拠で動くべきだという点は、UFOを信じるかどうかに関係なく共感できる原則だ。
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